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永野 太一(Taichi Nagano)
Academic Mentor|大学受験・学習サポート

高卒認定は「16歳から」受けられる試験です

「高卒認定って、高校を辞めた大人が受けるものでしょう?」——進路相談の場で、中学生や高校1年生からよく聞く言葉です。けれど答えは「いいえ」。高卒認定(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)は、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人であれば受けられる試験です。つまり、中学を卒業したその年から挑戦できます。

私はCLCで大学受験の学習サポートを担当していますが、進路の相談を受けるなかで「制度を知らなかったせいで、選べたはずの道を選べなかった」というケースに何度も出会ってきました。年齢の条件を勘違いして、「どうせ18歳にならないと無理だから」と2年間を先送りしてしまう。これは本当にもったいない。

この記事では、16歳・17歳という早い段階で高卒認定に向き合う人に向けて、制度のルール、早く取ることで生まれる時間の使い道、そして注意すべき点を順に整理していきます。中学生本人が読んでもわかるように書いたので、進路に迷っている段階でぜひ目を通してみてください。

16歳・17歳で受けるなら知っておきたい4つのルール

まず、制度の骨格を押さえましょう。高卒認定は文部科学省が実施する国の試験で、細かい要項は年度ごとに公表されます。以下は16歳・17歳で受ける人がとくに影響を受ける4点です。最新の情報は必ず文部科学省の公式ページで確認してください。

①受験できるのは「16歳になる年度」から

受験年度の末日までに満16歳以上になる人が対象です。早生まれ・遅生まれで学年内に差はありますが、基本的には中学を卒業した年度から受験できると考えて構いません。高校に在籍したままでも受験は可能です。

②試験は年に2回ある

例年、8月ごろと11月ごろの年2回実施されます。1回で全科目を取り切る必要はなく、2回に分けて挑む人も少なくありません。年2回あるということは、16歳・17歳の2年間で最大4回の受験機会があるということです。

③科目合格制なので「積み上げ」がきく

合格した科目は次回以降も有効です。1回目で数科目、2回目で残りを、という進め方ができるため、一気に全部を仕上げる必要はありません。この仕組みは、学習に空白がある人ほど心強く働きます。難易度や独学の進め方は高卒認定は難しい?合格率と独学の勉強法で詳しく扱っています。

④「合格」と「大学入学資格の発生」は時期がずれる

ここが最も誤解されやすい点です。16歳や17歳で全科目に合格しても、大学入学資格として使えるようになるのは18歳に達したあとです。合格そのものは前倒しできるけれど、大学の入学時期まで前倒しできるわけではない——ここを取り違えると計画が崩れます。費用や科目数を含めた制度面は高卒認定の費用と制度Q&Aにまとめています。

早く取ると生まれる「2年分の時間」の正体

「入学時期が変わらないなら、早く取る意味はないのでは」と思ったかもしれません。むしろ逆です。早期取得の価値は、進学を早めることではなく「時間の使い方の自由」を手に入れることにあります。

考えてみてください。同級生が高校2年・3年の2年間を授業と定期テストで埋めているあいだ、あなたは卒業資格の心配から解放された状態で、その2年間を丸ごと自分の設計に使えるのです。これは通信制高校を選んだ場合でも完全には得られない、時間の自由です。全日制・通信制との違いを整理したい人は全日制・通信制・高卒認定の違いを読んでみてください。

その2年間の使い道は、大きく3方向あります。ひとつは、大学受験の準備に前倒しで入ること。高卒認定の科目学習は基礎の総ざらいでもあるため、そのまま受験科目の土台になります。一般選抜を狙うなら演習量を積む時間が増え、総合型選抜を狙うなら探究活動や実績づくりに割ける時間が増えます。

ふたつめは、留学や語学に集中投下すること。まとまった期間を確保できるので、短期の語学研修ではなく腰を据えた挑戦がしやすくなります。みっつめは、事業や表現活動を実際に始めてみること。10代のうちに小さく事業を立ち上げた経験は、その後どの進路を選んでも効いてきます。

逆に言えば、この2年間を無計画に過ごすと、ただ学校に行かなかった2年間になってしまうのも事実です。早く取ることの本当の勝負は、合格後の時間設計にあります。

16歳・17歳で合格した人が進む3つの道

実際に早い段階で高卒認定を取った人が、その後どこへ向かうのか。私が見てきた範囲では、進路はおおむね3つに分かれます。

1つめは、国内の大学進学に向けて受験準備に専念する道です。学習の空白があった人ほど、余裕をもった逆算計画が立てられるこのルートは相性がいいと感じます。総合型選抜(旧AO入試)を視野に入れるなら、空いた時間で取り組んだ探究や活動そのものが出願書類の中身になります。大学進学を軸に考えるならCLC進学コースで具体的な学習設計を相談できます。

2つめは、海外進学に舵を切る道です。海外の大学には出願要件や入学時期が国内と異なるところもあり、早く資格の見通しを立てた人ほど準備に厚みが出ます。実際のスケジュール感は16歳で高卒認定→17歳海外進学のリアルロードマップで具体的に追っているので、あわせて読んでみてください。

3つめは、起業や事業づくりに時間を投じる道です。10代で自分のサービスを立ち上げ、そこから進路が定まっていく人もいます。CLCでは現役の起業家・ビジネスパーソンが伴走する体制をとっており、CLC起業コースではこの道を本気で選ぶ人の実践を支えています。

大事なのは、この3つは排他的ではないということ。事業をやりながら大学を目指す人もいれば、進学準備の途中で海外に興味が移る人もいます。16歳・17歳という時期は、方向転換のコストがまだ小さい時期でもあるのです。

早く取ることの注意点と、伴走者が必要な理由

ここまで前向きな面を書いてきましたが、注意点も率直にお伝えします。ひとつは、高校を辞めてから高卒認定を目指すかどうかは、慎重に判断すべきだということ。在籍したまま受験することもできるので、「まず受けてみて、それから決める」という順番も十分に検討する価値があります。

もうひとつは、学校という枠がなくなると、生活と学習のリズムを自分で作らなければならないことです。16歳や17歳で、朝の起き方から1年後の目標まで一人で設計できる人はそう多くありません。これは能力の問題ではなく、経験の問題です。

CLC(Core Learning Community)が「学校に行かない選択」を否定しないのは、その選択自体が悪いのではなく、選んだあとの時間を設計する相手がいないことが問題だと考えているからです。だから私たちは、一人ひとりの興味から出発して、学習計画も進路もオーダーメイドで一緒に組み立てます。支援の全体像はサービス紹介にまとめています。

16歳は、進路を決めるには早すぎる年齢ではありません。むしろ、選択肢がいちばん多く残っている年齢です。制度を正しく知り、時間の使い道を設計できれば、その2年間はあなたにとって強い武器になります。

「自分の場合、いつ受けるのがいいんだろう」と思ったら、一度話してみてください。LINEの無料相談では、まだ何も決まっていない段階の相談も歓迎しています。お問い合わせフォームよくある質問もあわせてどうぞ。早く動いた分だけ、選べる道は広がります。

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