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岩田 瞬(Shun Iwata)
Academic Mentor|文系科目・学習計画

「朝どうしても起きられない」のは君のせいじゃない

目覚まし時計は鳴っているのに、体が鉛のように重くて起き上がれない。頭がぼんやりして、立ち上がると目の前が暗くなる。午前中はずっと調子が悪いのに、夕方になるとうそのように元気になる――もし君がこんな状態で学校に行けなくなっているなら、まず知ってほしいことがあります。それは「気合が足りない」からでも「怠けている」からでもない可能性が高い、ということです。

思春期には、起立性調節障害(OD)と呼ばれる自律神経の不調が起こることがあります。血圧や心拍のコントロールがうまくいかず、朝は活動できないのに夜は元気になる、という特徴が知られています。中学生・高校生に少なくないと言われていて、本人の意思とは関係なく起こる体の反応です。もちろん自己判断は禁物なので、思い当たる症状が続くなら、まずは小児科や内科などの医療機関に相談することをおすすめします。「サボりだと思われるのがつらい」という気持ちごと、お医者さんに話してみてください。

僕が学習の伴走をしてきた中でも、「朝が起きられない自分はダメな人間だ」と自分を責め続けて、勉強も進路も手につかなくなってしまう生徒を何人も見てきました。でも、体が動かない原因が体調にあるのなら、責めるべきは君自身ではありません。まず「自分を責めるのをやめる」ことが、進路を考える最初のスタートラインになります。

体調の問題と「進路」の問題を切り分ける

朝起きられない状態が続くと、「このままだと高校に通えない」「進級できない」「将来がなくなる」と、すべての不安が一気に押し寄せてきます。でも、ここで一度立ち止まって整理してほしいのです。今の君が抱えているのは、実は「体調(コンディション)」の問題と「進路(これからどう進むか)」の問題という、別々の2つが重なっている状態です。

この2つを一緒くたにすると、「体調が悪い=進路が閉ざされる」と感じてしまいます。けれど実際には、体調が今すぐ完璧に戻らなくても、進める進路はちゃんと存在します。大切なのは「学校の時間割という決まった枠に、無理やり自分の体を合わせる」という前提を、いったん外してみることです。午前中に授業がある全日制高校が体に合わないのなら、体のリズムに進路のほうを合わせるという発想の転換ができます。

実際、不登校を経験した人でも大学に進学したり、自分のやりたいことを見つけて進んだりしている例はたくさんあります。詳しくは不登校でも大学進学できる3つのルートでも紹介していますが、まず覚えておいてほしいのは、「今の学校に行けない=人生の進路が終わり」ではまったくないということです。

学校に戻る以外にも、進路は4つある

「学校に戻らなきゃ」という一本道しか見えなくなると、そこに戻れない自分に絶望してしまいます。だから、選択肢を紙に並べるように、進路の候補を整理してみましょう。体調と相談しながら選べる道は、大きく分けて次の4つがあります。

①今の全日制高校に、ペースを調整しながら在籍する。保健室登校や午後からの登校、出席日数の相談など、学校側と話し合える余地があるかを担任や養護の先生に確認してみる道です。②通信制高校に転入・編入する。自分のペースで学べる一方、レポートやスクーリングの義務があり、人によっては合う・合わないが分かれます。合わないと感じたときの次の一手は通信制高校が合わないと感じたら|次の進路4つの選択肢にまとめています。

③高卒認定試験を取って、高校卒業と同等の資格を得る。学校という場に毎日通わなくても、大学・短大・専門学校への受験資格が手に入る道です。④いったん進路を急がず、体調の回復と自己理解に時間を使う。これも立派な選択です。焦って決めた進路より、体が整ってから納得して選んだ進路のほうが、長い目で見て後悔が少ないことも多いのです。どれが正解かは人によって違います。大事なのは、「戻る」以外にも道があると知ったうえで、自分の体と気持ちに合うものを選ぶことです。

体調とペースを両立できる「高卒認定」という道

4つの選択肢の中でも、朝の体調に波がある人と特に相性が良いのが高卒認定(正式には高等学校卒業程度認定試験)です。文部科学省が年2回実施している国の試験で、満16歳から受験でき、合格すれば「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」と国が認めてくれます。毎朝決まった時間に登校する必要がないので、体調が良い時間帯に合わせて学習を進められるのが最大の利点です。

たとえば「午前中は動けないけれど、夕方から夜にかけては集中できる」という人なら、その時間を勉強にあてればいい。オンライン学習や個別指導を組み合わせれば、体調と相談しながら自分専用のペースで進められます。学校の一斉授業に体を合わせるのではなく、自分の生活リズムに学びを合わせられる――これは、時間割に縛られる通信制高校でも実現しにくい自由です。空いた時間を、体調の回復や、興味のあることを深める時間に使えるのも大きな魅力です。

もちろん、高卒認定は「受験資格」を与えてくれるだけで、合格すれば自動的に学力がつくわけではありません。学校の強制力がないぶん、ペースを一緒に管理してくれる伴走者がいるかどうかが成否を分けます。僕たちCore Learning Communityは、体調や生活リズムまで含めて一人ひとりに合わせた学習計画を立て、現役のビジネスパーソンや受験のプロが伴走します。大学進学を見据えるならCLC進学コースで、無理のないペースから受験までの道筋を一緒に描けます。サポートの全体像はサービス紹介ページもあわせてご覧ください。

今日からできる、いちばん小さな一歩

ここまで読んで、「選択肢があるのはわかったけど、体が動かないのに何から始めればいいの」と感じているかもしれません。だから最後に、今日からできる、いちばん小さな一歩だけをお伝えします。それは、進路を決めることでも、勉強を再開することでもありません。「今、自分の体調と気持ちがどんな状態か」を、信頼できる誰か一人に話してみることです。

その相手は、保護者でも、学校の先生でも、お医者さんでもかまいません。うまく話せなくても大丈夫。「朝がつらくて学校に行けない」「でも将来のことが不安」――その二つを言葉にするだけで、頭の中で絡まっていた不安は少しほどけます。もし家族に話しづらいと感じるなら、お問い合わせフォームLINEの無料相談から、僕たちに直接メッセージを送ってくれてもいい。学校に行けている・行けていないは一切問いません。急かすことも、否定することもしません。

朝起きられないことは、君の価値とはまったく関係ありません。体調が整うのを待ちながら、その間にできる学びや進路の準備を、少しずつ一緒に組み立てていきましょう。「学校に行かない」という選択を否定せず、君が本当に熱狂できることを起点に進路を設計する――それが、僕たちCore Learning Communityの役割です。まずは、今の気持ちを話すところから始めてみてください。

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