「高卒認定を受けると決めた。でも、独学でいいのか、予備校に行くべきか、通信講座で足りるのか分からない」。高卒認定から大学進学を考える高校生・中学生や、その保護者から、秋になると特によく届く相談です。
Core Learning Community で文系科目と学習計画を担当している岩田です。高卒認定ルートの生徒の計画づくりに関わってきて感じるのは、サポート選びで迷う人ほど「高卒認定に受かること」だけを基準に比べてしまっているということです。この記事では、4つのサポートの形を、大学進学までを見通した基準で比較します。
比べる前に決めておきたい「ゴールは合格の先」という前提
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は文部科学省が実施する国の試験で、年2回、例年8月と11月に行われます。満16歳以上であれば受験でき、合格すれば大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。科目数は原則8〜10科目で、在籍していた高校で修得した単位による科目免除が使える人もいます。
出題は基礎的な内容が中心で、「高卒認定に受かる」こと自体は、計画さえ立てれば到達できる目標だと私は考えています(難易度の詳細は高卒認定は難しい?合格率と独学の勉強法で整理しています)。
問題はその先です。大学入試、特に一般選抜で求められる学力は、高卒認定の出題範囲よりかなり広く深い。総合型選抜を狙う場合は、学力に加えて志望理由や活動実績も問われます。サポートを選ぶときは「高卒認定まで」なのか「大学合格まで」なのか、どこまで面倒を見てくれるのかを最初に確認する。これが比較の出発点です。
高卒認定から大学進学を目指す4つのサポートの形
現実的な選択肢は、大きく次の4つに分けられます。
① 独学。市販の過去問題集や参考書、無料の動画授業などを使い、自分で進める方法です。費用は最も小さく抑えられます。
② 高卒認定予備校(通学型)。高卒認定の合格に特化した授業を、教室に通って受ける形です。生活リズムを作りやすい反面、通える範囲に教室があるかに左右されます。
③ 通信講座・オンライン教材。映像授業や添削課題を自宅で進める形です。時間と場所の自由度は高く、費用も通学型より抑えめのことが多いですが、進め方は本人の自己管理に委ねられます。
④ 伴走型の個別サポート。オンライン学習や個別指導をベースに、メンターが学習計画と進路設計の両方に関わる形です。CLCはここに当たります。学習の進み具合だけでなく、「どの大学に、どの入試方式で、いつまでに」という進路の設計まで一緒に組むのが特徴です。
5つの軸で比較する——費用・合格後・時間・相談・自己管理
4つの形を、私が相談の場で実際に使っている5つの軸で並べます。
費用。独学が最も安く、通信講座、伴走型、通学型の予備校と続くのが一般的な傾向です。高卒認定ルート全体の費用感は高校3年間の学費比較も参考になります。
合格後の受験対策。ここが最も差が出る軸です。高卒認定予備校や通信講座の中には、高卒認定合格をゴールにしているものもあれば、大学受験コースを併設しているものもあります。伴走型は、高卒認定と大学受験を一続きの計画として組めるのが強みです。
時間の使い方。通学型は時間割が決まっている分、残りの時間は限られます。独学・通信講座・伴走型は時間の自由度が高く、空いた時間を探究活動や留学準備、アルバイトや起業準備に使えます。総合型選抜を考えるなら、この「空いた時間で何を積むか」が出願書類の中身そのものになります。
相談できる相手。独学は基本的に一人です。不登校の経験や学習空白がある場合、勉強の質問より「このままで大丈夫か」という不安を話せる相手の有無が、続けられるかどうかを左右することがよくあります。
自己管理の負担。独学と通信講座は、計画を立てて守る力がそのまま結果に直結します。通学型は外から枠があるため負担は軽め。伴走型は計画をメンターと一緒に立て、週ごとに見直すので、自己管理を「一人で背負わない」形にできます。
タイプ別・向いている選び方
比較表を見ても決めきれないときは、本人の状況から逆算するのが確実です。
計画を立てて淡々と進められる人、費用を最小にしたい人は、独学や通信講座から始めて構いません。高卒認定の合格までは十分届きます。
生活リズムを立て直したい人、決まった場所があると頑張れる人は、通学型の予備校が合う可能性があります。朝がつらい、起立性調節障害の症状があるといった場合は、通う負担が逆効果にならないかを慎重に見てください。
大学進学までを一続きで設計したい人、学校に行かない時間を進路の材料にしたい人には、伴走型が向いています。CLCでは学習メンターに加えて、現役の起業家・ビジネスパーソンが伴走し、通信制高校でも得にくい時間の自由を、受験勉強と実績づくりの両方に振り分けます。大学進学を軸にするならみらい進路研究所(進学コース)、事業づくりに関心があるなら起業コースが窓口です。サポート内容の全体像はサービス紹介にまとめています。
なお、どれか一つに決める必要はありません。高卒認定の科目は独学で進め、苦手な数学だけ個別指導を使う、合格後の受験対策から伴走型に切り替える、といった組み合わせも現実的な選択です。
選ぶ前に確認したい3つの質問
最後に、どのサービスを検討するにしても、申し込む前に必ず確認してほしい3つの質問を挙げます。
質問1——「高卒認定に合格した後、大学受験の対策はどこまで含まれますか?」合格をゴールにしたサービスなのか、大学合格まで見ているのかが分かります。一般選抜か総合型選抜かで必要な準備は変わるので、志望する入試方式への対応も確認しましょう(高卒認定から大学受験へ|合格する勉強法と時間の使い方)。
質問2——「計画が崩れたとき、誰がどう立て直してくれますか?」体調や気持ちの波で予定どおり進まない時期は誰にでもあります。立て直しの仕組みがあるかは、パンフレットからは見えにくい部分です。
質問3——「空いた時間の使い方まで相談できますか?」高卒認定ルートの最大の資産は時間です。その時間を勉強だけで埋めるのか、探究や留学、起業準備にも使うのか。そこまで一緒に考えてくれるかどうかで、大学進学の選択肢の広さが変わります。
「自分にはどのサポートが合うか分からない」という段階でも大丈夫です。LINEの無料相談に、学年・志望進路・いま使っている教材を送ってください。学習計画の面から、一緒に整理します。お問い合わせフォームからもご相談いただけます。