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狩
狩野 博司(Hiroshi Karino)
Career Mentor|経営・ビジネスネットワーク

「進路を決めなさい」と言われても、何を基準に決めればいいのかわからない。職業診断を受けても、ネットで職業を調べても、どれもピンとこない。高校生からこうした相談を受けることがよくあります。

Core Learning Community で Career Mentor を務める狩野博司です。私は会社を経営しながら、経営者同士が仕事を紹介し合うビジネスネットワークの運営にも長く関わってきました。その中で、何百人という社会人の「働き方の話」を聞いてきて確信していることがあります。進路が決まらない高校生に足りないのは、やる気でも才能でもなく、「働いている大人の生の話」という材料です。この記事では、高校生が社会人に話を聞きに行くための方法を、4つのステップで具体的に紹介します。

進路が決まらないのは「材料が足りない」から

高校生が知っている職業は、意外と多くありません。身の回りで見かける先生・医師・店員、テレビやSNSで目にするYouTuberやスポーツ選手。実際の世の中には、ふだん名前を聞かない仕事が数えきれないほどあります。知らない仕事は、選択肢に入りようがありません。

職業調べの本やサイトも役に立ちますが、そこに書いてあるのは「仕事の説明」です。一方で、働いている人に直接聞くと、なぜその仕事を選んだのか、1日のうちどこが楽しくてどこがしんどいのか、10代のころ何をしていたのかという、説明文には載らない部分が出てきます。進路を決める手がかりになるのは、たいていこの部分です。

実際、私が話を聞いてきた経営者の多くは、高校生の時点で今の仕事を知りませんでした。誰かの話を聞いたこと、誰かの仕事を手伝ったことがきっかけで道が開けた、という人がほとんどです。進路は一人で考え込んで「決める」ものというより、人と出会う中で「見えてくる」ものだと私は考えています。考え方の土台は「やりたいことがない」高校生へ|進路を見つける3ステップにもまとめています。

ステップ1:話を聞く大人を3人選ぶ

最初に、話を聞く相手を3人選びます。いきなり有名な人や知らない会社に頼む必要はありません。おすすめは、次の3つの輪から1人ずつ選ぶ方法です。

1人目:家族・親戚

親、おじ・おば、いとこなど、いちばん頼みやすい相手です。毎日顔を合わせていても、「どうして今の仕事を選んだの?」と改めて聞いたことがある高校生は多くありません。身近な人ほど、知らない話が出てきます。

2人目:親や知り合いの紹介でつながる人

「デザインの仕事をしている人の話を聞いてみたい」と、親や先生、習い事の先生に伝えてみてください。大人の多くは、仕事でつながっている人を何人も知っています。人脈は自分一人で作るものではなく、信頼できる人を通じて広がっていくものです。この考え方は人脈は「量」より「質」|若者が今すぐ始めるべきビジネスネットワーキングでも詳しく書いています。

3人目:自分が気になる分野で働く人

好きなことや少しでも興味がある分野で働いている人です。地域のお店、イベントで出会った人、職場体験先などが入り口になります。ただし、SNSで知り合っただけの大人と個人的に会うのは避けてください。初対面の人に会うときは必ず保護者に伝え、オンラインか、人目のある場所を選びましょう。

ステップ2:お願いの仕方と、聞くべき5つの質問

お願いの言葉は短くて大丈夫です。「進路を考えていて、働いている方の話を聞きたいです。30分ほどお時間をいただけませんか」。これだけで、多くの大人は時間をつくってくれます。経営者の立場から言うと、真剣に話を聞きに来る高校生を迷惑だと感じる人はほとんどいません。むしろ、うれしいものです。

当日は、次の5つを聞いてみてください。

特に最後の質問は効果的です。大人は自分の経験を振り返り、高校生の君に向けた具体的なアドバイスをくれます。聞いた話はその日のうちにメモに残し、「心が動いたところ」と「違和感があったところ」に印をつけておきましょう。この2つが、自己分析のいちばん正直な材料になります。

ステップ3・4:小さく試して、お礼と報告で関係を育てる

ステップ3は、聞いた話から「小さく試す」ことです。話を聞いて少しでも気になった仕事があれば、関連する本を1冊読む、無料の講座を受けてみる、短期のボランティアやアルバイトをしてみる。行動の大きさは関係ありません。試してみて「違った」とわかることも、進路を絞り込むうえで立派な前進です。

ステップ4は、お礼と報告です。話を聞いた当日か翌日に、短いお礼のメッセージを送りましょう。そして1〜2か月後、「教えていただいた本を読みました」「こんなことを始めました」と報告してください。私がビジネスの場で見てきた限り、チャンスが巡ってくる人は、この「報告」を欠かさない人です。報告を受けた大人は、次の人を紹介したくなります。こうして3人から始まったつながりが、5人、10人と広がっていきます。

3人に話を聞き終えるころには、「この働き方はいいな」「これは自分には合わない」という感覚が、以前よりはっきりしているはずです。その感覚を、大学進学・専門学校・就職・起業といった具体的なルートに落とし込んでいきます。秋以降の高3向けの選択肢は進路が決まらない高3へ|秋からの4つの選択肢で整理しています。

学校の外にいる君には、大人と話す時間がある

不登校や高校中退で学校の外にいる人は、「進路の情報から取り残されている」と感じるかもしれません。でも実は逆です。平日の昼間に動ける時間があることは、大人に話を聞きに行くうえで大きな強みになります。働いている人の多くは平日の日中に職場にいるからです。

私たち Core Learning Community は、学校に行かない選択を肯定し、高卒認定の取得から大学進学・起業までを伴走しています。通信制高校では得にくい自由な時間を、本人が熱中できることに使えるようにしていること。そして現役の起業家・ビジネスパーソンがメンターとして関わり、さまざまな大人と出会う機会があることが特徴です。CLCの考え方はミッション、学び方はサービス紹介をご覧ください。大学進学を軸に考えるなら進学コース、自分で事業をつくってみたいなら起業コースがあります。

「話を聞いてみたいけれど、身近に頼める大人がいない」という人も大丈夫です。LINEの無料相談で、今気になっていることを気軽に送ってください。進路コーチングの体験を通して、最初の1人に会うところから一緒に考えます。お問い合わせフォームからもご相談いただけます。

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