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永野 太一(Taichi Nagano)
Academic Mentor|大学受験・学習サポート

2学期が始まって、また学校に行けない日が続いている。「このまま中3になったらどうなるんだろう」「高校に行けるのかな」——そんな不安を、誰にも言えずに抱えている中学2年生の君に向けて、この記事を書きます。

Core Learning Community で Academic Mentor を務める永野太一です。大学受験や高卒認定の学習サポートを担当するなかで、中学時代に学校へ行けなかった経験をもつ生徒にも多く出会ってきました。そこで感じるのは、中2という時期に「何を知って、何を少しだけ始めたか」で、中3の選択肢の広さが大きく変わるということです。

学校に行けていない自分を責める必要はありません。この記事では、中2のいまから見える進路と、今日からできる3つの準備を整理します。

中2の不登校は「手遅れ」ではなく「準備期間」にできる

文部科学省の調査では、不登校の中学生は全国で20万人を超えています。クラスに1〜2人はいる計算で、君だけが特別に遅れているわけではありません。

そのうえで、時間の話をしておきます。いま中2の秋だとすると、多くの高校入試が行われる中3の1〜3月まで、残りは約1年半です。中3の秋に「どうしよう」と気づいた人には数ヶ月しか残っていませんが、君にはその何倍もの時間があります。

ここで大事なのは、「毎日学校に戻ること」をゴールにしないことです。体調や気持ちが整わないまま無理に登校して、また動けなくなる子を僕は何人も見てきました。学校に行かない選択も、ひとつの選択肢として肯定したうえで、学校以外の場所で進路の準備を少しずつ進める。それが中2の1年半を「空白」ではなく「準備期間」にするコツです。

中2から見える、高校進学と進路の4つの選択肢

まず、中学卒業後の道がどれくらいあるのかを知っておきましょう。大きく分けると、次の4つです。

1. 全日制高校

毎日通学する、いわゆる普通の高校です。公立高校の入試では内申点(調査書)が合否に関わることが多く、欠席日数の扱いも学校や地域によって違います。一方で、当日の学力検査の比重が高い入試や、不登校経験者に配慮した選抜を行う学校もあります。

2. 通信制高校・定時制高校

自分のペースで単位を取りやすく、内申点の比重が低い学校が多いのが特徴です。ただし通信制高校にもスクーリングやレポートの締め切りがあり、合う・合わないは人によって分かれます。違いは全日制・通信制・高卒認定の違い|3つの進路を徹底比較で詳しく整理しています。

3. 高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)

高校に通わなくても、合格すれば大学・短大・専門学校の受験資格が得られる国の試験です。受験できるのは受験年度の末日までに満16歳になる人なので、中学卒業後の年度から挑戦できます。16歳で合格し、17歳から大学進学や海外進学の準備に入る道もあります(高卒認定は16歳から受けられる|17歳の進路設計)。

4. 高専・専門的な学校、そのほかの道

高専や、特定の分野を学ぶ学校に進む道もあります。どの道を選んでも、あとから乗り換えることは可能です。中2のいまは「決める」必要はなく、「知っておく」だけで十分です。

準備① 学習の空白は「中1の英語・数学」から埋める

どの進路を選んでも、ほぼ確実に必要になるのが英語と数学です。そして学習サポートをしていて感じるのは、つまずきの原因の多くが中2の内容ではなく、中1の内容にあるということです。

数学なら正負の数・文字式・方程式、英語ならbe動詞と一般動詞の区別。この土台が抜けたまま中2の教科書を開くと、「全然わからない」と感じて手が止まってしまいます。遠回りに見えても、中1の範囲に戻るほうが結果的に早く進みます。

目安は1日30分、週5日からで構いません。オンライン学習の教材や動画授業を使えば、学校に行かなくても自分のペースで進められます。時間を決めて取り組むことは、生活リズムを整えることにもつながります。1日の組み立て方は学校に行かない日の過ごし方|1日の設計図、勉強の取り戻し方は不登校で勉強が遅れても大丈夫|取り戻し方と進路が参考になります。

準備② 内申点と出席扱い——学校とのつながりを細く残す

全日制高校を少しでも考えているなら、内申点のしくみを早めに調べておきましょう。公立高校入試で内申点の対象になる学年は都道府県によって異なり、中3の成績だけを見る地域もあれば、中1や中2から対象になる地域もあります。自分の住む地域のルールを知るだけで、「いま何をすべきか」がはっきりします。

もうひとつ知っておきたいのが、出席扱い制度です。一定の条件を満たせば、自宅でのICTを活用した学習や、学校外の施設での学習が、校長の判断で出席として認められる場合があります。認められるかどうかは学校ごとの判断になるので、保護者の方から学校に相談してもらうのが第一歩です。流れは不登校の出席扱い制度|申請の流れと進路で解説しています。

学校に毎日通えなくても、担任の先生との連絡や、別室登校・定期テストだけの受験など、細い糸を残しておくことはできます。無理にすべてをつなぐ必要はありません。「進路の情報が届く窓口」をひとつ残しておく、くらいの感覚でいてください。

準備③ 家の外に「進路を話せる大人」を一人つくる

不登校の期間に一番起きやすいのは、話す相手が家族だけになることです。家族は君のことを大切に思っているからこそ、つい心配の言葉が先に出てしまいます。だから、家の外に一人、進路を落ち着いて話せる大人を持っておくと、気持ちがずっと楽になります。

スクールカウンセラーや教育支援センターの先生、塾やオンラインのメンターでも構いません。自分の「好き」や「気になること」を話しているうちに、やりたいことの輪郭が見えてくることもあります。進路は自己分析から始まる、と言われるのはそのためです。

Core Learning Community のみらい進路研究所(進学コース)では、学習メンターが中学生一人ひとりに合わせて、学び直しの計画から高校進学・高卒認定・大学進学までの道筋をオーダーメイドで設計します。すべてオンラインで完結し、現役の起業家やビジネスパーソンと話す機会もあります。通信制高校でも得にくい時間の自由を、自分の未来の準備に使えるのがCLCの特徴です。内容はサービス紹介、よくある疑問はよくある質問をご覧ください。中3になってからの進路を先に知っておきたい人は、中3で「高校に行きたくない」君へ|進路5つの選択肢も読んでみてください。

「学校に行けていないけど、高校のことが気になる」——その一言だけで大丈夫です。LINEの無料相談に、いまの学年と、一番不安に思っていることを送ってください。保護者の方からのご相談も受け付けています。1年半あれば、道は必ずつくれます。一緒に考えていきましょう。

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